主な感染経路

 ◆飛沫感染

   感染者の咳やくしゃみとともに放出されたウイルスを含む飛沫(直径5μm以上の水滴)、
   唾液、鼻水等の微粒子が、鼻や口から吸い込み、粘膜に接触する事により感染する。
   咳やくしゃみ等による飛沫の到達距離は、1〜2メートル以内とされています。

 ◆空気感染

   飛沫の水分が蒸発して乾燥し、直径が5μm以下の飛沫核となって空気中を漂い、
   離れた場所にいる人にいる人がこれを吸い込む事によって感染する。
   感染者の飛沫は、室内では2〜3時間空気中を漂っていると言われているそうです。

 ◆接触感染

   飛沫に汚染され、ウイルスが付着したものを直接的または間接的に触れた後に、
   その手で目・鼻・口などに無意識に触れる事で、粘膜・結膜などからウイルスが侵入し、
   感染する。

感染のプロセス

 上記の様な経路で体内に侵入したウイルスは、
 気道粘膜の表面にある『線毛』を破壊して、体内に侵入。
   ※『線毛』:小さな筋肉の突起で、粘液を動かして細菌などの異物を体外に排出する働きをする。

 最初に神経系に広がり、次に血管系に広がります。
 さらにウイルスは個々の細胞に入り込み、細胞核を破壊、ウイルス自らのRNAを無理やり埋め込みます。
 細胞まで侵入した後は、爆発的に増えていき、24時間で100万個くらいになると言われています。

 この様な、感染経路と、感染プロセスを考慮すると、下記の「マスク」「うがい・手洗い」は、
 それぞれ有効な手段であると考えられます。

  ●「マスク」は、用途に合った物を適切に使う事により、粘膜へのウイルス付着量を減らす事が可能。
   さらに、無意識に手を鼻や口に持って行って、手に付着しているウイルスから感染する事を防ぐ効果がある。

  ●「うがい」は、既に粘膜に付着したウイルスを減らす効果がある。

  ●「手洗い」は、手に付着した細菌を洗い流す事で、目・鼻・口等をさわる事による感染を防ぐ目的の他、
   中間物(スイッチ・ドアノブなど)を介して他人への感染を防ぐのに有効である。

 上記「マスク」の項目に記載した様に、「マスク」だけでは完璧ではありません。

 特に重要なのは、「うがい・手洗い」で、こまめに行う事です。
 付着したウイルスを減らす事が出来れば、感染リスクを減らす事が可能である事が推測出来ます。

 この他に、「空間そのものの除菌や殺菌」を行う効果のある商品もあります。
 それらを組み合わせる事でさらに感染のリスクを減らす事が可能であると考えられます。